家庭でできる洗濯の仕方、シミ抜き方法をクリーニングのプロが解説! ~高級ダウンウエアを洗う、家庭で洗濯しよう!~

ダウンウエアは、もともと冬山のアルピニストたちに愛用されていた防寒着でしたが、1968年の冬季オリンピックでモンクレールのダウンウエアが、フランスのスキーチームに採用されたことがきっかけでブームとなり、冬のタウン着として流行。その後、イタリアでデュペチカやタトラス。カナダでカナダグースなどが生まれ、ダウンウエアは日本でもすっかり定着、そのおかげで冬のコートを着る人がすっかり少なくなりました。

今ではエルメスを始め、シャネル、ヴィトン、グッチ、プラダ、ジーゼルなどのラグジュアリーブランドも、ダウンを販売しています。

主なダウンウエアブランド

モンクレール(Moncler) デュベティカ(DUVETICA) カナダグース(CANADA GOOSE) タトラス(TATRAS) ヘルノ(HERNO) ピレネックス(PYRENEX) ディーゼル(DIESEL) ピューテリー PEUTEREY ストーンアイランド(Stone Island) ウールリッチ(WOOL RICH) ザ・ノースフェイス(THE NORTH FACE) パタゴニア(patagonia) ナンガ(NANGA) モンベル(mont-bell) ダントン(DANTON) ショット(Schott) ムーレー(MOORER) ウールリッチ(WOOL RICH) パタゴニア(patagonia)

冬山登山やスキーウエアとして開発されたモンクレールやパタゴニア、モンベルなどのダウンはとても保温性に優れています。それはジャケットの中の羽毛にポイントがあるのです。もともと水鳥の羽毛は水分を弾くように脂分が多く含まれていて、それが水分や水蒸気を弾いて保温性を高めているのです。ハイブランドのダウンはこの羽毛の脂を残すように作られています。
この油分が、油溶性の溶剤であるドライクリーニングをしてしまうとなくなってしまって、保温性が半減してしまいます。ブランドダウンを一般のクリーニング店に依頼すると、間違いなくドライクリーニングされてしまいます。それなら家庭で洗いましょう。水洗いですからもっとキレイになります。
高価なダウンを家庭で洗うなんて、ちょっと自身がない。と思われる方が多いかもしれません。そんなに難しくはありません。「ダウンジャケットの高級洗濯のコツ!」ではダウンウエアの洗い方、アイロンまでを詳しく解説しています。ご覧ください。

クリーニング店に負けないダウンジャケットの高級洗濯のコツ!

ここでは、主なブランドダウンの特徴と洗い方を解説します。

モンクレール

ダウンウエアのトップブランドと称されているように、羽毛のクオリティも高く、縫製もしっかりしているので、ブラッシングも遠慮なく洗ってください。モンクレールは丈夫です。
洗い方のポイントは洗剤を泡立てることによって、洗浄力が増し、泡の力で滑りも良くなるので、思い切ったブラッシングをしても大丈夫です。
ダウンウエアの汚れる箇所は、襟元、袖口、袖のうら、裾下など、接触する部分を洗えばOKです。
全体的にブラッシングをかけたあと、押し洗いです。押し洗いを丁寧にやると羽毛の中の汗汚れが洗い出せます。さらに羽毛の中に溜まった汗をすっかり取ってしまいたいという方は、ドラム式洗濯機で本洗いしてください。
詳しくは「ダウンジャケットの高級洗濯のコツ!」をご覧ください。

デュベティカ(DUVETICA)

デュペチカはモンクレールのスタッフが、イタリアで始めたダウンブランドです。イタリアらしく、ファッション性に飛んでいて、カジュアルです。タウン着として作られているので羽毛の量も少なく、軽くて着やすいダウウンと言えるでしょう。生地も薄めに作られているので、ブラッシングは軽く、強くしないほうが良いでしょう。洗浄力が高い石鹸とナイロンブラシであれば、軽くこすっただけで汚れは取れます。
ただ染色が少し弱いのか、汗や日光の紫外線で染色ムラが起こることもあります。イタリア人は気にしませんが、カラフルな色とデザインを誇るイタリアならではのことなのでしょう。

プラダ(PRADA)

バッグなどでおなじみの高級ファッションブランド、プラダのダウンコートです。生地や縫製はしっかりしていて、モンクレール並みに洗って構いません。、ただプラダらしくファッション性を高める付属品や袖うらに赤いテープが貼り付けられていて、経年劣化で剥がれてくる恐れもあります。
付属品が多い場合、ドラム式洗濯に入れるのはためらわれます。泡立った石けん液の中にしばらく漬けて、羽毛の中まで溶剤を染み込ませて、汗汚れを溶かしていきます。こうすると、手洗いだけでとてもデリケートなダウン洗いができます。あとはゆすいで自然乾燥、羽毛をほぐすタンブリング乾燥で出来上がりです。

カナダグース(CANADA GOOSE)

カナダ・トロント生まれのカナダグースダウン。胸元や腕についた大きなワッペンが特徴的なので、ブランド自体を知らなくても見覚えがある人は多いでしょう。カナダ極北のマイナス30度以下などの極寒地でも着用できるヘビーデューティなダウンウエアです。
このダウンは、羽毛の嵩(かさ)も多く、生地も厚くとてもしっかりしたダウンですので、どんなに激しく洗ってもびくともしません。思う存分ブラッシングをしてください。生地が厚く羽毛も多いので水を含むと重くなり、華奢な人だと一苦労です。

タトラス(TATRAS)

タトラスは、イタリアのミラノを拠点に持つファッションブランドです。特にダウンジャケットが有名で、美しいシルエットと機能性を兼ね備えたダウンジャケット。それぞれ形のちがった3つの十字架をあしらったロゴマークで知られています。
タトラスは、イタリアのミラノを拠点に持つファッションブランドです。特にダウンジャケットが有名で、美しいシルエットと機能性を兼ね備えたダウンジャケット。それぞれ形のちがった3つの十字架をあしらったロゴマークで知られています。

ピューテリー PEUTEREY

比較的新しいイタリアのファッションダウンウエアです。「スポーティ&エレガント」と銘打って、イタリアでの人気は急上昇。冬山の防寒着ダウンウエアもすっかりファッションウエアとなりました。
洗い方は他のイタリアブランドのダウンと同じように扱ってください。

ディーゼル(DIESEL)

同じくイタリアのファッションブランド、ディーゼルのダウンウエアです。イタリアのブランドですが、デュペチカ、タトラスなどと違って、アウトドアよりのダウンウエアで、より個性的です。
作りはしっかりとしているので、洗い方は、モンクレールの洗い方のように遠慮なくブラッシングしてください。

 

家庭で落としきれない場合や洗えない品物はデアにご相談ください。

  1. ブランドダウン
  2. 料金表
  3. ご注文

 

ハイブランドダウンジャケット・コートの仕上げ・アイロン

ダウンウエアのアイロンのかけ方の注意点は、「決してアイロンを当てて押さえない、同じところに止まることなくスムーズに動かしていく」です。蒸気の力だけでシワを伸ばすのです。
そうでないとナイロンやポリエステルのダウンウエアの表地が熱でやられてしまいます。
このようにクリーニングの業務用のアイロンは、ボイラーで強い圧力の蒸気が出せるようになっていますが、家庭用アイロンではこうはいきません。
家庭アイロンで十分な蒸気を出すには、強にしておく。そうすると蒸気が多く出てきます。そしてアイロンを直接当てない。当てたとしても表面を滑るようにアイロンを動かしていきます。
この画像のように、少しアイロンを浮かしてアイロンを掛けていますね。
プロは蒸気の力だけで仕上げをするのです。しかし、家庭用アイロンでは、蒸気の量がどうしても少なくなります。どうするか?できるだけ蒸気の量を大きくする。温度調節を綿や麻のレベルの最大にしてください。こうしてもアイロンをダウンの表地に当てて滑らすように移動していく。そうすると生地には熱の影響が出ないのです。やがて細かいシワも伸びて、表面のツヤが出てきます。

アイロン仕上げについても詳しくは、
「ダウンジャケットの高級洗濯のコツ!」をご覧ください。

余話:シームレスダウンへの不安

数年前からダウンジャケットのキルティング部分に、縫い目がなくテープで貼ったような仕様で作られたダウンジャケットが出てきました。従来のキルティングされているダウンウエアは羽毛やフェザーが突き出てきたり、縫い目から暖気が逃げてしまうということや、見た目もよい感じなので、人気となっているようです。
こうしたダウンは縫い目の部分にポリウレタンや接着剤で固めてあるのです。このポリウレタンや接着剤が問題です。製造から3年ほどで劣化してきます。劣化してきたダウンをドライクリーニングすると外れてしまったりするのです。この段階では水洗いは問題はありませんが、いずれにしても劣化がすすめば剥がれてしまいます。

次回は、「家庭でできるダウンジャケットのしみ抜き」です。

家庭で落としきれない場合や洗えない品物はデアにご相談ください。

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