家庭で出来る染み抜き

家庭でもできる染み抜き方法をクリーニングプロがアドバイス

デアでは素材に合わせて60種類のクリーニング方法を採用していますが、シミ抜きも素材・内容によって多くの方法で行っています。ここでは家庭でも出来るシミ抜き方法を詳しくご紹介します。

シミがついてから時間が経てば経つほど取れにくくなります。すぐに落とすことが大切です。
シミには主に、

  • 水で落ちるシミ
  • ベンジンやアルコールなどで落ちる油のシミ
  • 乾いてブラシで取るか、揉んこむなどすると落ちる固形のシミ

がありますので、種類を見分けてすぐ処理すれば、ほとんどのシミ汚れは落とすことが出来ます。

シミが付いたら放置しないことが最大のシミ抜き技術といえるでしょう。
有名クリーニング店またチェーン店やフランチャイズ店の大きなクリーニング工場で処理するクリーニング店ほど、シミ抜きは手間が掛かってリスクもあるので、「生地が傷みますので、これ以上はできません」というタグがついきて、十分に処理してくれません。
こんな事情から、「自分でシミは取るんだ!」という気持ちで、早めの処理が必要になるわけです。

しかし、手に負えないと判断したらプロに頼むべきでしょう。
シミ抜きをクリーニング店に依頼するなら、シミ抜きの出来る個人経営のクリーニング店さんの方が、きめ細かい対応をしてくれるので良いと言われています。

シミは、時間が経てば取れなくなります。
熱がかかったり、時間経過で空気中の酸素と反応して酸化、変色、黄ばみが発生してしまいます。
黄ばみ(変色)が発生すると、漂白処理をしないと取り除けなくなりますので、特に初期段階の処理が大切です。
また白い衣服に汗をつけたまま保管していると、いつの間にか黄ばんできます。
この黄ばみも洗っただけでは取れません。
特に色柄もののシルクやウールの黄ばみや変色したシミは、クリーニングのしみ抜きプロでも落とすことが出来なくなります。

家庭で落としきれない場合はデアにご相談ください。下記以外のお品物も幅広く取り扱い可能です。

  1. 一般衣類
  2. カーペット・絨毯

シミの見分け方

クリーニングに持ち込まれるしみ抜き依頼は、ほとんどが「なんのシミなのかわからない」です。
「気がついたらシミが付いていて困った。お気に入りの洋服なのに!」というときは、
シミのついた箇所に少しだけ水を垂らして見て下さい

  • コーヒー、ジュース、お酒など水溶性のシミなので水に溶けこみます
  • 油の染みは水を弾きます
  • 泥・土・鉄サビは乾くと固形物になるので、ブラシで取るか、揉み込めば落ちてしまいます。
種類 対処法
水に溶ける(水溶性)シミ しょうゆ・コーヒー・ジュース・酒類など ついてすぐなら水だけで落ちます。
血液・紅茶・ワイン・果汁・インクなど 水で落ちますが色素が残る場合があります。落ちない場合は、漂白剤を使用します。
油に溶ける(油溶性)シミ 口紅・ファンデーション・チョコレート・ボールペン・機械油・食用油・衿あかなど 台所用中性洗剤をつけるか、ベンジン、アルコール、シンナーなどの有機溶剤で落せます。
カレー・ドレッシング・ミートソース 焼肉のタレ、カレーなどは色素が残る場合があります。落ちない場合は漂白剤を使用します。 ※1
固形物不溶性のシミ 泥・土・墨・墨汁・鉄サビ・チューインガム・鉛筆・ゲルインキのボールペンなど 水にも油にも溶けないので、乾いたらブラシで取るか、揉み込むなどして落します。

※1

カレー、墨、チョコレートなど色の強いものは、すぐに処理をしても色が残る場合が多く、漂白剤で処理をします。
白い生地でコットン、ポリエステルは塩素系漂白剤(ハイターなど)で、色柄の生地は、酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)で、シルクやナイロンの白い生地の場合は、還元漂白剤(ハイドロハイター)で部分的に処理します。塩素系漂白剤(ハイターなど)を使う場合は、効果が早いので、目を離さないように。漂白しすぎて色が抜けることがあります。塩素系漂白剤を使う場合は、必ず表から見えない裏側の生地でテストをして、変化が無いことを確認してから行いましょう。

しみ抜きが終わったら、必ずよくゆすいで下さい。漂白剤が残っていると、色抜けなどが起こりますの、十分
注意して下さい。ニット類、ウールやシルク製品は、洗濯機には入れないでそっと手洗いする。脱水機は入れて10~15秒で終わり、よく形を整えて自然乾燥します。乾燥機は厳禁です。

衣類の中には、染色の大変弱いものがあり、水につけただけで色がにじみでて、水の色が変わってきます。
濡れた白タオルにアルカリ洗剤をつけて、生地をたたいて下さい。色が移ってきたら必ず色落ちすると思って下さい。色落ちするものは漂白出来ません。

水に溶ける水溶性の汚れ

水に溶ける水溶性の汚れは、汗、果汁、糖分、ジュースの色素、でんぷん質水溶性のたんぱく質〈卵、牛乳)、しょう油 など すぐに洗えば水だけで落ちる汚れです。
汚れの中では一番取れやすい汚れですが、放置すると水に溶けなくなったり、空気中の酸素と結合して酸化し黄ばみとなりますのですぐに取り除くことが大切。

ドライクリーニングでは水溶性の汚れはほとんど落ちません。
ドライクリーニングに出しても食べこぼしが取れなかったのに、家庭の洗濯で処理したら簡単に落ちたということが度々あります。

水に溶けない油性の汚れ

水に溶けない油性の汚れは、皮脂、化粧品、てんぷら油、動植物の油脂からできているもの、マヨネーズ、ケチャップ、ソース、機械油などの汚れ など 水だけでは落ちないので、強力洗剤の力で落とします。
また、ベンジン、アルコール、ドライクリーニングなどの有機溶剤などが有効。
油性であるドライクリーニングに出しただけで、簡単なシミはしみ抜き無しで落ちることがあります。
水洗い用の洗剤の中には、油もよく落とすものがあります。家庭では食器洗い用の台所用洗剤が良く取れます。

水にも油にも溶けない不溶性の汚れ

水にも油にも溶けない不溶性の汚れは、空気中に浮いているちりやほこりの成分である炭素の粒(スス)や金属の微粒子、粘土、泥、砂、墨汁 など これらの汚れは粒子が大きければタタキ効果などで取れますが、
粒子が小さいと繊維の内部まで入り込むので、非常に取れにくくなります。

色落ちしやすい繊維の色落ち防止法

染色の弱い衣類は、アルカリ洗剤で洗うと更に色が落ちます。逆に酢に漬け込むと、色落ちがかなり防げます。ジーンズなど色止めをするには、お酢の中につけ込んでおくとかなり効果があります。
洗剤として衣料用に開発された酸性洗剤で洗うと色落ちが少なくなります。
しかし塩素系漂白剤(ハイターなど)と混ざると塩素ガスが発生しますので、要注意です。

家庭で落としきれない場合はデアにご相談ください。下記以外のお品物も幅広く取り扱い可能です。

  1. 一般衣類
  2. カーペット・絨毯

しみ抜きの洗剤・溶剤について

家庭では食器洗いの中性洗剤、液体洗剤が使いやすくて便利です。他に台所用マジックリン、オレンジオイル、液体洗剤、重曹を混ぜて使うと強力なシミ、汚れ落とし調合剤が出来ます。この調合剤はたいていのシミが落ちます。重曹だけはあらかじめ調合しないで、使うときに衣類に少し振りかけて使います。重曹はすぐに溶けないので、柔らかい研磨剤の役割もしてくれてます。

マジックリンは、お風呂用のマジックリンはカビを落とすために塩素系漂白剤が混入されていますので厳禁です。
油性のしみ抜きには、ベンジン、アルコール(エタノール)、クレンジングオイル、除光液など。除光液はペンキや、接着剤のしみ抜きに使いますが、アセテートなど1部の繊維には使えません。
他に血液のしみ抜きに、虫さされ用アンモニア水があります。

しみ抜き専門家はシンナー、アセトン(除光液に含まれている)、酢酸アミル、ドライ溶剤、シュウ酸、酢酸、アンモニア、酵素剤(血液)クエン酸など、他に調合されたしみ抜き剤を使用します。
酢酸アミル、シュウ酸などの有機溶剤は劇薬として指定されていますので、一般家庭では手に入りません。

漂白剤は大きく分けて、酸化漂白剤と還元漂白剤があり、一般的に酸化系漂白剤が多く使われます。
酸化漂白は、相手に酸素を与えて色素を破壊し、還元漂白は、相手から酸素を奪って色素を破壊します。
酸化系漂白剤野中にはシルク、ウール、ナイロン以外に使用できる白物塩素系漂白剤と色柄ものに使用する酸素系漂白剤があります。
ナイロンには塩素系漂白剤は使えません。

オレンジオイルは柑橘類(かんきつるい)の皮に含まれているオイルを抽出した天然洗剤。強力な洗浄力を持つ中性洗剤で手荒れも少なく安全です。台所用マジックリンはアルカリ性が強いので、手荒れが気になる場合は、オレンジオイルを洗うのが望ましいです。

重曹の効用

重曹というと、豆や青菜を煮るときに入れ、柔らかくしたりアク抜きしたり色鮮やかに仕上げたりするもので、食品添加物です。
重曹の洗浄効果はどの位あるかを試してみると、その効果と応用範囲に驚きます。
家庭内のキッチン用洗剤、トイレ用洗剤、お風呂用洗剤、食洗機用洗剤、などなど

重曹の特長

  • 弱アルカリ性で、そのまま排水として流してもpHの排水基準を超えません。食品だから人に無害で、環境にも優しいオールマイティな洗濯溶剤です。
    又、殆どの汚れは+(プラス)イオンである為に、-(マイナス)の重曹(重炭酸イオン)と中和されて洗い流されやすくなります。
  • 酸性のニオイを中和、消してくれます。
  • 洗剤に重曹を添加して使うと洗浄力が増します。
  • 漂白剤に混ぜて使うと漂白力がまします。

粉のまま使うと、クレンザーなどより、柔らかい研磨剤の役割をするので、台所のシンク、お風呂磨きに向いています。また排水口のぬめりも無くなります。

家庭で落としきれない場合はデアにご相談ください。下記以外のお品物も幅広く取り扱い可能です。

  1. 一般衣類
  2. カーペット・絨毯

シミの取り方

道具

水溶性の染み

タオル、歯ブラシ、柄のついた小型のたわし

油、ペンキ

ベンジン、アルコールなどを浸けるため、シミの大きさに合わせて綿棒やお箸にガーゼを巻きつけ、輪ゴムで留めます。

※ペンキは種類や染み込んだ素材によって、また時間が経ってしまったもの、繊維の中まで入り込んでしまったものは、プロでも歯が立たないものがあります。

シミ抜き方法

  • 油汚れ、食べ汚しでは処理方法が違ってきますので、まずシミをよく観察することから始まります。
  • パッと見て、白、黄色、茶色のシミは、水溶性、黒っぽいのは油溶性のシミである確率が高いです。サビは茶色で不溶性ですので、処理が違います。
  • 更に虫眼鏡で見ると状態がよくわかります。繊維にからみついて浮き出ているか?繊維の中に染みこんでいるかなどです。繊維にからみついて浮き出ているのは、油溶性の染み、繊維の中に染みこんでいるのは水溶性のシミではないかと大まかな推測が出来ます。
  • 乾いたチョコレート、味噌汁などで固形となっているものは、ブラッシングや揉んだけで取れてしまうものがあります。これは繊維にからみついただけで固形物となっているので、ブラッシングだけではがれてくれたのです。
  • 水性のペンキなどもごわごわに乾いているなら、先によく揉み込むとかなりはがれますので、ベンジンまたは除光液をかけ、歯ブラシでこすります。除光液はアセトンが入っていますので、アセテート繊維には使えません。
  • ファンデーションは、水性のものと油性のものがあり、どちらなのか判断が難しいので、先にベンジン、アルコールなどの有機溶剤で取ります。裏にタオルを敷いてガーデ棒で叩き出します。歯ブラシを使った方が効果的です。やり始めると染み部分が薄くなってきたら、取れると思って、作業を繰り返して下さい。薄くなったけれどそれ以上はダメな場合は、乾いた後で、液体洗剤(食器用中性洗剤)重曹をつけて、歯ブラシでこすって見て下さい。それで変化が無ければ、酸化・変色してしまっているので、漂白作業となります。
  • 水溶性のシミの取り方は、染み自体が簡単な汚れではないので、洗浄力の強い洗剤を使います。台所用マジックリン、オレンジオイル、液体洗剤を混ぜて調合洗剤を作ります。調合洗剤はスプレー容器に入れておきます。まずシミの部分を濡らし、スプレー容器の調合洗剤を吹きかけます。重曹を振りかけて、ブラッシングします。これでたいていの汚れは取れます。お湯(60度まで)にするともっと洗浄力が増します。
家庭で落としきれない場合はデアにご相談ください。下記以外のお品物も幅広く取り扱い可能です。

  1. 一般衣類
  2. カーペット・絨毯

漂白剤と繊維の関係

植物性繊維(セルロース繊維)

衣類の色   綿・麻 レポーリヨノンジック アセテート トリアセテート
白物 酸化漂白剤 次亜塩素酸ナトリウム
亜塩素酸ナトリウム
色柄物 過酸化水素
過ホウ酸ナトリウム
過炭酸ナトリウム
過マンガン酸カリ
白なんでも 還元漂白剤 酸性亜硫酸ナトリウム
ハイドロサルファイト

合成繊維

衣類の色   ビニロン ポリクラール ポリ塩化ビニル ポリプロピレン ポリエステル
白物 酸化漂白剤 次亜塩素酸ナトリウム ×
亜塩素酸ナトリウム
色柄物 過酸化水素
過ホウ酸ナトリウム
過炭酸ナトリウム
過マンガン酸カリ
白なんでも 還元漂白剤 酸性亜硫酸ナトリウム
ハイドロサルファイト

含窒素繊維

衣類の色   アクリル系 アクリル ナイロン プロミックス 毛・絹 ポリウレタン
白物 酸化漂白剤 次亜塩素酸ナトリウム × × × × × ×
亜塩素酸ナトリウム × × ×
色柄物 過酸化水素 × ×
過ホウ酸ナトリウム × ×
過炭酸ナトリウム × ×
過マンガン酸カリ × ×
白なんでも 還元漂白剤 酸性亜硫酸ナトリウム
ハイドロサルファイト
使えないもの
金属製のボタン・バックル・ファスナーなど金属付属品のある衣料にはどの漂白剤も使えません。
金属部分が変色してしまいます。
家庭で落としきれない場合はデアにご相談ください。下記以外のお品物も幅広く取り扱い可能です。

  1. 一般衣類
  2. カーペット・絨毯

漂白方法

塩素系漂白剤(ハイターなど)

塩素系漂白剤(ハイターなど)は、色柄ものは色が落ちてしまいますので使えません。
白もののコットン(綿)麻、レーヨン、アセテートなど植物性繊維なら、安心して使えます。気持ち良いほどシミがキレイになります。漂白は必ず先に汚れを取ってから漂白作業をして下さい。漂白はついた色素を消去しますが、汚れを落とす訳ではありません。塩素系漂白剤、酸素系漂白剤とも、漂白の効果を上げるには、重曹を漂白剤に加えて行うと驚くほど効果が高まります。

白物のポリエステルにも使えますが、裏側の見えない生地を使ってテストを行って、変化が無いことを確かめてから、行って下さい。シルク、ウール、ナイロン、ポリウレタンには使えません。ナイロンには亜塩素酸ナトリウムのみ使えます。またあらゆる色柄ものには色が落ちてしまいますので使えません。漂白液に浸けこむのではなく、あくまで部分漂白にして下さい。
塩素系漂白剤(ハイターなど)は強いので、水の温度は常温で行って下さい。汚れきったタオルなど塩素系漂白剤(ハイターなど)をお湯で漂白するととても白くなりますが、長く漬け込んでしまうと、生地が傷んでしまいます。それほど塩素系漂白剤は強いのです。

塩素系漂白剤(ハイターなど)は効果が早く塗りつけただけでみるみる内に、シミの色素が白くなります。それだけに、失敗する事も早いので、異変が合ったらすぐに水で流す体制を取っておいて下さい。
間違ってシルク、ウールに使ってしまって、黄色に変色した、色が抜けたという場合、還元漂白剤(ハイドロハイター)で漂白すると元に戻って漂白に成功する事もあります。還元漂白剤(ハイドロハイター)は全てのものが戻る訳ではありません。

塩素系漂白剤(ハイターなど)の使用中は、他の衣類を近くにおかないように。飛沫がかかるとその部分だけ色が抜けてしまいます。終わった後はよくすすいで塩素系漂白剤(ハイターなど)を残留させないように。
手も洗って下さい。目の中、口の中にに入ると危険です。また塩素系漂白剤には「酸性タイプの製品と混ぜると塩素ガスが出て危険」と表示されています。お酢などと混ざると塩素ガスが発生します。発生すると低いところに流れます。目、皮膚、気道に対して腐食性があり、低濃度でも鼻やのど、目に刺激を感じ、吸入すると肺水腫を起こすことがあります。許容濃度を超えると死に至ることもありますので、もし塩素ガスが発生した場合は、すぐにその場から離れてください。

水道水の消毒にごく微量な塩素系漂白剤が使われていて、私たちの飲料水として使われていますが、それでも健康には良くないと、塩素抜きの浄水器が汎用されています。
目の中に入ったらすぐに水で洗い流すこと、口の中に入ったらよくうがいをして下さい。

酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)

色柄ものに使用します。ただしナイロン繊維には使えません。ナイロンの白物には還元漂白剤(ハイドロハイター)が使えます。色柄ものナイロンは漂白が出来ないということになります。
液体のワイドハイター(過酸化水素)はウール、シルクなどにも使えて便利です。漂白液に浸けこむのではなく、あくまで部分漂白にして下さい。
色柄もの用の酸素系漂白剤は効果が遅く、早くするために、温度が必要となってきます。40度のお湯で漂白剤を薄めシミの箇所に塗りつけます。それでも遅いと感じる時は、染みぬき剤を塗りつけた後、やかんにお湯を沸かし、出てきた蒸気に3秒かざすと言う方法です。必ず色変化を観察しながら慎重に行って下さい。
一晩漂白液に浸け置きするというのが、クリーニング店で行っている一般的な漂白方法ですが、あまりおすすめ出来ません。、一晩経って見たら漂白しすぎてとんでもないことになりかねないからです。
全体的に黄ばんでしまった衣類などを白くしたいなら、全体漂白の漬け込みもあり得ますが、しみ抜き部分の漂白作業は、部分漂白に限ります。
また白物で、塩素系漂白剤で失敗した場合、還元漂白剤で元に戻るという事もありますので、試して下さい。

還元漂白剤(ハイドロハイター)

白い衣料にはなんでも使えます。塩素系漂白剤(ハイターなど)が使えないウール、シルク、ナイロン、アクリルに使用します。鉄分や赤土の汚れを落としたり、塩素系漂白剤をくり返し使って黄ばんだものを白くする、白い衣料専用の漂白剤です。
還元漂白は、酸素を奪って色素を破壊する漂白剤で、酸化型漂白と全く逆の働きをするので、酸化漂白で落ちないシミが落せます。
衣料の漂白をするときには、40度ぐらいのお湯に溶かして使うようになっています。サビ落としに使う場合、すぐに冷めてしまうので、熱めのお湯(50度ぐらい)を使うのがコツです。
それでも遅いと感じる時は、染みぬき剤を塗りつけた後、やかんにお湯を沸かし、出てきた蒸気に3秒かざすという方法です。必ず色変化を観察しながら慎重に行って下さい。ただし強烈な臭いが出てきますので、注意して下さい。
白いシルクを塩素系漂白剤(ハイターなど)を、間違って使って、黄色くなってしまった。さあ困った!という場合でも、還元漂白剤(ハイロハイター)で、元に戻すことが出来ます。全てがうまくいくわけではありませんが、還元漂白はそんな働きもしてくれます。

酸化・変色したシミとは

酸化とは「物質が酸素と化合して酸化物を作る化学変化」です。鉄がサビるのも酸化です。お茶の染みが濃くなったり、汗が黄色く変色したりするのも同じです。腐敗なども、酸化されることによって起こります。
衣類のシミ汚れ、汗なども空気中の酸素と結合して化学変化を起こして変色してきます。
どのくらいの期間で変色するかは、温度、湿度などが高いほど酸化が早くなります。
保管方法が良ければ、1年経ってもシミは洗浄力のある洗剤であれば落とすことが出来ます。
酸素がない状態で保管する「真空パック」は酸化が起こらないので、理想的な保管方法といえます。
化学変化を起こして変色が定着してしまったシミは、洗剤では取れなくなり、漂白作業しか除去の方法がないとなるのです。
酸化が進むと、染みの色が濃くなって、取れなくなってきます。
酸化・化学変化は生地に与えるダメージも大きくなりその部分が劣化、破れることも起こります。
早めの処理というのは、生地に与えるダメージを出来るだけ小さくする最善策です。

本洗い(すすぎ)について

衣類の種類によって大きく異なります。しみ抜きが終わった後でも、汚れや洗剤は薄くなって、広がっただけですので、衣類に残っている汚れ、洗剤などを水で洗い流してしまわなければなりません。そうでないと輪ジミとなってしまいます。ドライヤーで乾かすのはおすすめ出来ません。
普段家庭の洗濯機で洗っているものは、そのまま洗ってかまいません。乾燥機には入れないで自然乾燥して下さい。コットン、麻、合成繊維は家庭で洗うことができます。ウールのニット、カシミヤ、アンゴラ、シルクなどの高級衣類は、ゆすいだ後、脱水し、シワをよく伸ばして自然乾燥。アイロン仕上げが大変なので、家庭で処理はしないで、クリーニング店に持って行って下さい。
ゆすぎのポイントは、たらいで軽く押し洗いだけ。脱水のポイントは脱水機に畳んで入れること。脱水機を回す時間は15~20秒が限界です。

しみ抜き後、漂白作業をしてくれるクリーニング店は大変少ないので、しみ抜き方法、漂白作業、本洗い(すすぎ)の方法をマスターすれば、プロに負けないしみ抜き師になります。

家庭で落としきれない場合はデアにご相談ください。下記以外のお品物も幅広く取り扱い可能です。

  1. 一般衣類
  2. カーペット・絨毯

シミの種類別しみ抜き

食料品の染み抜き方法

醤油(しょうゆ)の染み抜き方法

しょうゆは水溶性のシミなので衣類についてすぐなら水で完全に洗い流せます。
しかし時間が経ったら、しょうゆの色素が徐々に濃くなり取れなくなります。
取れない場合は漂白処理をする必要があります。
色柄ものは酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)で漂白します。

塩素系漂白剤(ハイターなど)は白もののコットン(綿)なら、安心して使えます。
気持ち良いほどシミがキレイになります。
漂白は必ず先に汚れを取ってから漂白作業をして下さい。
漂白はついた色素を消去しますが、汚れを落とす訳ではありません。
酸素系漂白剤、塩素系漂白剤とも、漂白の効果を上げるには、重曹を漂白剤に加えて行うと効果が高まります。

カレーの染み抜き方法

カレーのシミは、非常に落としにくいシミです。ついた直後に処理をしても色が残ります。
水溶性とカレーの具のお肉などの油性が交じり合い、特に香辛料の黄色い色素(クルクミン色素)が非常に落ちにくくやっかいなシミの一つです。
応急処理としては、裏側に乾いたタオルを敷いて、布で下のタオルに汚れをたたき出して下さい。
それから水でしみ抜き処理です。汚れを食器洗いの中性洗剤で油分と水性の汚れを落とします。
そのまま原液を垂らして、歯ブラシでシミの部分だけブラッシングします。
ネクタイ、スカーフなどシルクやツヤのある繊細な生地は、水に濡らして取る場合は、丈夫な生地は手でもみほぐすのが、最もよく落ちます。
汚れは物理的な刺激を与えるのがよく、洗濯でももみ洗いが昔からの優れた洗浄方法です。繊維の質によって手加減しながら作業して下さい。
汚れが取れた後、色はかなり薄くなりますが、漂白作業で色を抜きます。
漂白方法に詳しく解説してありますのでご覧下さい。
漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

ワインのシミの染み抜き方法

ワインのシミでも赤ワインと白ワインでは天と地の違いがあります。白ワインは乾くとわからなくなります。ただし放置しておくとやがて変色してきますので、ぬれタオルできちんと取っておき、洗濯をしておくと大丈夫です。
赤ワインの場合、付いてすぐなら水や洗剤で洗えば落ちる場合もありますが、色が残ったり、時間が経つと非常に落ちにくいシミになります。赤ワインのシミの場合は、汚れを落とした後、漂白処理で取り除きます。
漂白方法に詳しく解説してありますのでご覧下さい。漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

ケチャップのシミの染み抜き方法

ケチャップのシミは基本的にに水溶性のシミなので、ついてすぐなら水で簡単に取り除ける場合が多いです。
ただ色が強いので、白い繊維には色素が残ることもあり、時間が経ってしまったものは漂白作業となります。
漂白方法に詳しく解説してありますのでご覧下さい。漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

ジュースのシミの染み抜き方法

ジュースのシミは、いろいろありますが基本的に水溶性のシミなので、ついてすぐなら水で簡単に取り除けます。裏側に乾いたタオルを敷き、きつく絞った濡れタオルで、たたいて下さい。ほとんどこれで取れてしまいます。放置してしまったジュースのシミは、透明なものでもやがて変色してきます。こうなると漂白作業しかありません。漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。
漂白方法に詳しく解説してありますのでご覧下さい。漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

コーヒーの染み抜き方法

コーヒーの染みも水溶性のシミなので、ついてすぐなら水で簡単に取り除けます。応急処置は裏側に乾いたタオルを敷き、きつく絞った濡れタオルで、たたいて下さい。残った場合でも台所用マジックリン、オレンジオイル、液体洗剤、重曹を混ぜた強力なシミ、汚れ落とし調合剤でブラッシングすると落とすことが出来ます。丈夫な生地は手でもみほぐすのが、最もよく落ちます。古くなって変色してしまったら、漂白作業しかありません。漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

ソースの染み抜き方法

ソースは、水溶性にプラスして油溶性の成分も含まれていますので、取れにくいシミの一つです。取れにくい汚れやシミはお湯を使うとよく落ちます。古くなって変色してしまったら、漂白作業しかありません。漂白方法に詳しく解説してありますのでご覧下さい。漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

焼肉・ミートソースのタレの染み抜き方法

焼き肉・ミートソースのタレのシミは、水溶性と油性のシミが交じり合って、成分が複雑で非常に落ちにくいシミになり、応急処置も簡単にはいきません。家庭では落ちないシミの一つです。またみっともない目立つシミとなります。洗浄力のある洗剤で落とさなくてはありません。オレンジオイル、液体石けん、重曹などを混合した洗剤で、歯ブラシともみ洗いで落とせばほぼ取れます。それでも十分取れなければ、60度ぐらいまでのお湯を使って下さい。
古くなってしまって変色してしまったシミは、変色部分が残りますので漂白作業となります。

紅茶・お茶の染み抜き方法

コーヒーやお茶をこぼすと、慌てて、おしぼりやハンカチで拭く方がいますが、こすり過ぎないように。
濡れている状態は、乾燥時より摩擦係数が高くなるので生地が毛羽立ったり、色が抜けたりすることもあリます。裏にタオルを敷いて叩いて布に汚れを移すという考え方で行って下さい。お茶類は水溶性のシミなので、ぬれタオルで、簡単に落とすことができますが、取れたと思って放置しておくと、残った成分が酸化して、変色してきます。早めにクリーニングに出しましょう。変色してきたら、漂白作業しかありません。漂白方法に詳しく解説してありますのでご覧下さい。漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

チューインガムの染み抜き方法

不溶性(固形物)の染みですので、氷で冷やして固めてはがし取ります。しかしこの方法では、繊維の中までからみついた細かなチューインガムの粒子までは取ることは出来ません。プロは酢酸アミル、またはシンナーで除去します。シンナーは油溶性、不溶性のしみ抜きには重宝する溶剤です。一般でも手に入るものものですので、あると大変便利です。

卵の染み抜き方法

卵は油溶性と水溶性の両方の処理をします。シミ部分にタオルなどの布を当てて、汚れはは表側に多く付着していますので、生地の裏側から油溶溶剤(ベンジン、シンナーなど)でタオルの布や歯ブラシで叩き出す様にして処理します。
ベンジンが乾いてから中性洗剤を付けて同じように叩き出してください。熱湯は蛋白質を取れにくくするので要注意。またこんな方法もあります。大根おろし汁をつけ、(家庭の生活の知恵です)石鹸液でとる。黄身はベンジンで拭く。
いずれにしてもそのままだと完全ではありませんので、シミ抜き後、洗濯を忘れずに。クリーニングのシミ抜きでも、シミを取った後はきちんと本クリーニング処理を行います。

化粧品の染み抜き方法

口紅のシミ染み抜き方法

口紅のシミは、油性のシミなのでベンジンを使用します。クレンジングオイルでも取れます。シンナーがあれば、更によく取れます。家庭で洗濯するものについた場合は、オレンジオイル、液体石けん、重曹などを混合した洗剤で、歯ブラシともみ洗いで落とせばほぼ取れます。どうしても色が残った場合は漂白作業しかありません。漂白方法に詳しく解説してありますのでご覧下さい。漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

ファンデーションのシミ染み抜き方法

ファンデーションは、水性のものと油性のものがあり、どちらなのか判断が難しいので、先にベンジン、アルコールなどの有機溶剤で取ります。裏にタオルを敷いてガーデ棒で叩き出します。歯ブラシを使った方が効果的です。やり始めると染み部分が薄くなってきたら、取れると思って、作業を繰り返して下さい。薄くなったけれどそれ以上はダメな場合は、乾いた後で、液体洗剤(食器用中性洗剤)重曹をつけて、歯ブラシでこすって見て下さい。それで変化が無ければ、酸化・変色してしまっているので、漂白作業となります。
漂白方法に詳しく解説してありますのでご覧下さい。漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

マニュキュアのシミ染み抜き方法

マニキュアのシミは、油性のシミですが、ベンジンでは取れません。除光液を使用します。(アセテート・トリアセテートには使用できません)しみ抜きプロはアセトンを使用します。ナイロンなどきめの細かい繊維の場合は、生地の奥にまで入り込んで、2度3度の処理をしなければなりません。終わった後はドライクリーニングに出して、残留成分を除去しておきましょう。

分泌物の染み抜き方法

汗のシミ

汗の成分は、その大部分が水でできています。汗は水につけるだけで落ちる汚れです。他に塩分、カルシウム、マグネシウム、乳酸 皮脂などが含まれているため、放置すると黄ばんできます。また下着なども何度も洗っているうちに黄ばんできます。これは残留洗剤と汗の成分が化学変化するものと考えられます。残留洗剤は健康にも良くありません。よくゆすぐのがお洗濯のコツです。
わきの下の汗染みは丸く輪ジミとなって残りますが、この時点ではオレンジオイル、液体石けん、重曹などを混合した洗剤で、歯ブラシともみ洗いで落とせばほぼ取れます。それでも十分取れなければ、60度ぐらいまでのお湯を使って下さい。汗は臭いが残りますので、必ず本洗いをして下さい。水で洗うことで臭いも取ることが出来ます。
古くなってしまって変色してしまったシミは、変色部分が残りますので漂白作業となります。

おしっこのシミ

おしっこのシミも汗と同じ水溶性ですので、水につけるだけで落ちる汚れです。ただ汗よりも複雑な成分が入っていますし、個人差もありますので、しっかりと水洗いをしましょう。おしっこはドライクリーニングではほとんど落ちません。洋服など洗濯表示が水洗い×となっているものは、本洗いを参考にして下さい。難しいものは水洗い(ウエットクリーニング)が出来るクリーニング店に出すべきです。
発情期のペットのおしっこの臭いは、水洗いでも臭いが取れないことがあります。消臭剤は臭いを消すのではなく、違う臭いをつけるだけものが多いのでおすすめ出来ません。クエン酸や濃いめのお酢につけ置き(2日間)します。他にオゾン水で滅菌・消臭する方法があります。ただオゾン水は、安全面で疑問視する学者もいますので、考え物です。ひどい臭いの場合クリーニングプロは、安全なEM菌培養液で臭いを分解します。

血液のシミ

血液のシミ抜きは、簡単に取れるものと、取れないものがあり、しみ抜きプロにとってもとても奥深いものがあります。
血液のシミ抜きには様々な方法があります。
昔からある方法として、たらいに塩を入れて、一晩寝かす。
3%のアンモニア水につけ置きする。
大根おろしをガーゼにくるんだもので丁寧に叩く。大根に含まれる酵素の働きでシミが分解されるからです。
血液専用の酵素を使ったしみ抜き溶剤もあります。
オレンジオイル、液体石けん、重曹などを混合した洗剤で、歯ブラシともみ洗いで、除去するのが最も簡単な方法です。血液汚れの主成分はたんぱく質です。たんぱく質汚れはアルカリ性で落ちやすいという性質があるのです。血液は、温度をかけるとタンパク質が硬化し、取れにくくなりますので、必ず常温で作業して下さい。
しかし、薬を常用している方、生理血など、血の成分が複雑なものは、以上の方法でも落ちないことがあります。最後はやはり漂白です。漂白方法に詳しく解説してありますのでご覧下さい。漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

エリの汚れ

Yシャツのエリ汚れなど、3日もおなじYシャツを着ていると、エリが黒ずんできます。エリ汚れには汗、皮脂、垢、大気中の排気ガスなどが混じり合って複雑な汚れとなっています。これは家庭の洗濯でも、Yシャツの上手なクリーニング店でも、真っ白にはなかなかなりません。クリーニング工場では前処理は手間が掛かりますので、十分行わないのです。エリ、袖は手洗いで前処理をするときれいなYシャツが出来上がります。
オレンジオイル、液体石けん、重曹などを混合した洗剤で、歯ブラシともみ洗いで落とせばほぼ取れます。それでも十分取れなければ、60度ぐらいまでのお湯を使って下さい。黄ばんできたら漂白です。漂白方法に詳しく解説してありますのでご覧下さい。漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

その他の染み抜き方法

ボールペンの染み抜き方法

ボールペンのシミは、油性、水性の種類があります。
衣類の素材やインクの種類により、落ちる場合や落ちない場合があります。
特にゲルインクのボールペンは、ベンジンやアルコールの有機溶剤でも落とせないシミとなります。
ゲルインク(ゲルインキ)のボールペンは、通常の油性・水性のインクではなく、カーボンのような細かい不溶性の粒子が繊維に入り込んでいるからです。

油性ボールペンのシミの落とし方

シンナーをつけて見ます。滲んでできたら取れると思って下さい。薄くなっても少し残ります。
クリーニングプロは、クリーニング業務用のインク除去液をつけて暫く放置します。
消毒用エタノールや市販の製図用の修正液を使っても出来ます。
色が残った場合は漂白です。漂白方法に詳しく解説してありますのでご覧下さい。
漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

水性ボールペン

水性ですので、オレンジオイル、液体石けん、重曹などを混合した洗剤で、歯ブラシともみ洗いで落とせばだいたいが取れます。
しかし色素が残ることが多く、色が残った場合は漂白です。
漂白方法に詳しく解説してありますのでご覧下さい。
漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

朱肉のシミ

朱肉は油性が多いので、ベンジン、除光液又はクレンジングオイルで落とすことが出来ます。
朱肉にも種類があるようなので、万能ではありません。
昔からある朱肉は油性とは限らないので除去はそれだけ難しくなります。
また色がきつい分色素が残ります。

色が残った場合は漂白です。
漂白方法に詳しく解説してありますのでご覧下さい。
漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

墨汁のシミ

墨汁のシミは、乾く前に処理すると落ちる場合もありますが、乾いてしまうと非常に落ちにくいシミになります。
家庭では歯磨き粉です。
墨の付いた布に、歯磨き粉をつけて歯ブラシでこすリます。
そうすると、きれいに落ちます。
大根おろしをつけてもみ洗いすると結構落ちます。
これは酵素の働きです。

米粒などの糊をつけて、糊に付着させて、はがすという方法もあります。

千年も前の墨で書かかれた「書」が今でも消えないで残っています。
墨は消えないものなので、決定打はありません。
不溶性ですので、漂白もあまり効果がありません。

クリーニングプロは「ドライステン」というシミ抜き剤を使います。
タオルを敷いて、裏からブラシなどで叩き落とすのです。
どろっとした液体だから、その液体に墨がからみついて、一緒に出て行くのだと思われます。

機械油のシミ

まだきれいな機械油は、ベンジンで簡単に落とすことができます。
作業服など、長い間に黒く汚れた機械油の付いた染みは簡単ではありません。
シンナーなどの有機溶剤で油分を落とします。
更にオレンジオイル、液体石けん、重曹などを混合した洗剤で洗います。
それでも完全には落ちないことがあります。

泥はね

泥は土などの固形物なので、水で洗い流す方法で落とします。
油性溶剤、オレンジオイル、液体石けん、重曹などを混合した洗剤でたいていのものは落とすことが出来ます。
泥でも油やすす、排気ガス、腐食物の混じった泥が付いた染みは、容易ではなく正体が不明で、全く落ちないものがあります。

ペンキ

ペンキはベンジン、シンナー、アセトンなどの有機溶剤で落ちますが、ダウンの表地、ナイロン性の生地は目が細かく、繊維の目の中に入り込んだものは薄く残って、何度も処理をしなければ落ちません。

水性のペンキは更にやっかいで、乾くと固まってしまうので、水には溶けません。
ベンジン、シンナー、アセトンなどの有機溶剤にも溶けません。
シンナー、アセトンなどでペンキを柔らかくして、水性ペンキ用染みぬき剤で落とします。
ダウンの表地、ナイロン性の生地は目が細かく、繊維の目の中に入り込んだものは薄く残って、何度も処理をしなければ落ちません。
ペンキは種類によって、素材によって、また時間が経ってしまったもの、繊維の中まで入り込んでしまったものは、プロでも歯が立たないものがあります。

草汁

白い洋服で芝生などに座り込んでいると、草汁のシミが付いたりします。
ウェディングドレスで野外の記念写真を撮るために、草汁のシミがついたものを見かけます。

オレンジオイル、液体石けん、重曹などを混合した洗剤で、ブラッシングをします。
必ず色素が残りますので、漂白します。
漂白方法に詳しく解説してありますのでご覧下さい。
漂白作業が終わったら必ず本洗いをして下さい。

草木は染料に使いますので、移染したものを除去する溶剤で取る方法もあります。

ボンド・瞬間接着剤

ボンドも種類が多く、ちょっと難しいものになるとベンジン、アルコールでは歯が立ちません。
シンナー、アセトンを使います。柔らかくなってきますので、タオルを敷いて、裏からブラシなどで叩き落とします。

瞬間接着剤となると話は別です。
これはシンナー、アセトンでも柔らかくなってきませんので、瞬間接着剤専用の「アロンレス」という溶剤を使います。
これでも簡単ではありません。柔らかくして少しずつ剥がしいきます。
大変根気のいる作業です。

サビ

オレンジオイル、液体石けん、重曹などを混合した洗剤のような、洗浄力のある洗剤でも落とすことが出来ますが、サビ落とし液(シュウ酸)を使います。
しみ抜きを行うクリーニング店なら常備されています。
サビの部分にサビ落とし液(シュウ酸)を垂らします。
ホックなど金属部分も含めてみるみるうちにキレイになります。
ただし、サビ落とし液(シュウ酸)は劇薬で、傷口などに付くと危険です。通常では手に入りません。

カビ

カビが生えてしまったら、衣類のひどい変わりように唖然としますが、新しいものはよく乾かして、ブラッシングすればキレイになります。
カビの胞子は残っていますので、水洗いすれば完全に取ることが出来ます。
これは青い、白い色のカビに限ります。カビを放置しておくと、やがて茶色、黒に変色してきます。

水洗いしてカビの胞子を取っても、カビ跡はそのまま残ります。
助ける方法は漂白しかないので、酸素系の柔らかい漂白方法で行いますが、繊維がカビに浸食されていることもあって元には戻りません。
スエード、ムートンなどの皮製品をカビが生えたまま放置すると、変色、皮の繊維がカビに食われて手の施しようがなく、目立たなくするために、濃い色に染め変えするしか方法がありません。

臭い

臭いはドライクリーニングでは全く落ちません。
ドライ溶剤と化合してもっとひどい臭いになることがあります。

臭いは水洗いで落とすことが出来ます。
警察犬の匂いの追跡も、犯人が川に入ってしまうと、匂いがなくなりそれ以上追跡できなくなるのは、匂いは水に溶けるからです。
水で洗った後、香りのある柔軟剤で仕上げるとよいでしょう。

臭いの取り方として、酢の水につけ込む。クエン酸を吹き付ける。
白物でコットン、麻なら塩素系の漂白剤で重曹を入れて、少しだけ漬け込む。
殺菌・消臭効果のあるオゾン水で洗う。
など、方法はいろいろありますが、クリーニングプロは、臭いを分解するEM菌溶剤に漬け込む方法をとっています。
腐敗・酸化した臭い、発情期のペットの臭い、ワキガなどの強い臭いも取り去ることが出来ます。

芳香剤、香水の匂いは難敵です。
油性ですので、有機溶剤でまず油の成分を落とし、更にEM菌溶剤にに漬け込み、臭いがほぼ取れた所でリンスをします。

皮製品の消臭は、水洗いが出来ないものが大半ですので、チタン加工による光触媒で消臭します。
それでも100%除去する事は難しく、また臭いの感覚も個人差があり、嗅覚の鋭敏な方には臭いが残っていると感じられる場合があります。

家庭で落としきれない場合はデアにご相談ください。下記以外のお品物も幅広く取り扱い可能です。

  1. 一般衣類
  2. カーペット・絨毯