作業工程 レザー(皮革)が生まれかわる

レザーのお手入れは「検品」が命

デアは、ディオール(Dior)・ダンヒル(Dunhill)・ハーレー ダビッドソン(Harley Davidson)・エルメス(Hermès)・アルマーニ(Armani)ショット(Schott)などの世界の有名レザー衣類ブランドの品も手掛けています。

レザージャケット・レザーコート・レザーベスト・レザーボトムなど、皮革衣類の形状は問わず、しっかりとお手入れさせていただきます。

デアの皮革衣類ケアは、品物をお預かりすると、はじめに丁寧な「検品」を行います。
検品で、きちんと皮革の種類や状態を確かめることで、どのようなクリーニング方法を採用するか、どのようなリペア作業を施すのかを決めることができます。

まずは皮革衣類に取りつけられているタグを確認し、表示を見て何の皮革素材なのか確かめます。
レザーには牛革・羊革・豚革・爬虫類革など、多くの種類が存在します。それらの多種多様な皮革に、すべて同じ方法でクリーニングすることはできません。
それぞれに最適なケアがあり、それを見誤って間違った方法で手入れしてしまえば、致命的なダメージを与えてしまう事もあります。

皮革の種類が判明したら、製造国や染色の状態も確かめます。
タグの「made in ○○」という表記で製造国を確認する理由は、国によって皮革の加工方法に特徴があるためです。
革の加工法によって、クリーニングの手法を使い分ける必要があります。
また、染色の状態も同様です。落ちやすい染料で色を付けられた皮革であれば、クリーニングとリペアもそれに合った方法をとらなくてはなりません。

そして皮革の縫い目や接着状態、汚れやキズ、黒ずみのある部分もきちんとチェックしていきます。
レザー衣類の裏地の状態などもよく確認し、ダメージを受けている箇所やほつれている箇所を見つけたら細かく記録を取っていきます。

これらの検品作業は、この後のクリーニングとリペアのために行われます。
お預かりしたレザー衣類の状態は、一点一点すべて違うのです。
皮革の種類、汚れの状態やキズのつき方、また染色方法や革の製造法も異なり
ます。
つまり一言に「皮革衣類のケア」と言っても、一枚一枚すべて違うやり方でクリーニングしてリペアしなければ、美しく仕上げることはできないのです。
その方法を判断するため、欠かすことが出来ないのが「検品」なのです。
レザーのお手入れでは、「検品」は特に重要な作業であると言えます。

国内屈指の技術力でレザーを美しく洗い上げる

レザーの服のクリーニングは、大きく分けて、3つ方法があります。
クレンジングウォーター使用の「ふき取り洗い」、そして「ドライクリーニング」、最後に水を使った「丸洗い」です。
この三種類が、プロの手掛ける皮革衣類クリーニングの主な洗浄処理方法です。

クレンジングウォーター使用のふき取り洗浄は、全体に汚れの状態が軽く、染色がしっかりしたレザー衣類に用いられる方法です。

皮革専用のクレンジングウォーターを柔らかな布やスポンジに含ませ、レザーの表面を軽い力で優しく丁寧に拭き上げます。
黒ずみや泥はね、付着したホコリ・チリ、人の皮脂や手あかなどもキレイに落とし、すっきりと仕上げることができます。

また、レザー衣類クリーニングで最も多く用いられる洗浄方法は「ドライクリーニング」です。

(※写真はドライクリーニング機が並んでいる様子)

染色の状態が不安定でクレンジングウォーター洗いや丸洗いでは色落ちが心配されるもの、ほつれや傷みがみられるデリケートな性質のレザー衣類、油汚れや脂っぽい黒ずみなどが付着したレザー衣類には、ドライクリーニングが最も効果的です。

揮発性の油脂溶剤に浸して洗い上げるので、洗うことで皮革の性質が大きく変化することもありません。
油性溶剤で洗うことで、付着してしまった油じみや脂汚れもさっぱりと綺麗に落とすことができます。

スウェード・ムートン素材の衣類、ライダースジャケットなど経年変化を楽しめる、しっかりとした皮革衣類の場合のみ、水で洗う「丸洗いクリーニング」を行うこともあります。

脂っぽいもの・汚れがひどいもの、裏地にシミがあるものでも、丸洗いなら効率的に汚れを落とすことができます。

レザーの丸洗いクリーニングは、レザー専用の洗浄剤を水に溶かした溶液で丁寧に洗い上げます。ピンポイントの汚れ落としには、ブラッシング処理を加えることもあります。
そして最後に「加脂剤(かしざい)」に浸し、革を保湿します。
これはシャンプー後のリンスやトリートメントのような工程で、丸洗い後に皮革が乾燥して劣化するのを防ぎ、表面を滑らかに美しく仕上げる効果があります。

レザー衣類のクリーニングは、まさに職人技です。
前段階の検品作業で確かめたことをもとに、どの洗浄方法がぴったりなのか、どう洗えば滑らかで美しい仕上がりになるのか、職人本人が考え、判断する必要があります。

デアの皮革衣類クリーニングは、豊富な経験と確かな技術を持つ職人だけが手掛けています。
汚れたレザー衣類を、丁寧な技で一点一点美しく仕上げてきた経験と実績。
それこそが、他社の追随を許さない確実な技術力を備えられた理由なのです。

レザーが生まれかわる「リカラー・色替え」

クリーニング作業が終了した後は、お客様の希望により、レザー衣類のリペア作業に入ります。
レザー衣類のリペアには主に二つの方法が存在します。
「リカラー」と「色替え」です。

リカラーとは、主に細かなシミやひっかき傷、ひび割れやスレ傷をリペアする技術です。レザー衣類本来の色と同じ染料、もしくは顔料を使い、目立たないように修復していく作業が行われます。

それに対して色替えは、もともとのレザー衣類の色を大胆に変えてしまう方法です。たとえばベージュのレザージャケットを、濃い紺色に塗り替える、というように作業が行われます。
色替えのメリットは、リカラーでは修復しきれない大きな汚れ・水濡れジミ、大きな傷、大きなひび割れ、全体にたくさんついてしまった傷も目立たないよう修復できる、ということです。

また、色替えは、気になる傷やシミがなくても「レザージャケットの色をまったく違う色に塗り替えてこれからも楽しみたい」というときにも便利な方法です。

(※「色替え」は、多くの場合、「薄い色から濃い色」へ塗り替えることは可能ですが、「濃い色から薄い色」には、塗り替えができないこともあります。
例:水色のバッグを焦げ茶色にすることは可能だが、黒のバッグを水色に塗り替えることは難しい。
この場合は、染料・顔料の色を上から塗り付けても、下の黒い色がすけてしまうような状態になり、うまく水色が発色しないことがあります。上から塗り付けた色がうまく発色しなければ、傷やシミの修復もうまくいきません。
そのほか、皮革衣類の状態や素材によっては色替え技術を施すこと自体が不可能、という場合もあります。)

デアのリカラー技術については、ご利用くださった皆様からたくさんの驚きの声をいただいています。
傷だらけだったレザー衣類がよみがえった、見違えるほどきれいにリペアしてもらえてうれしい、と、喜ばしいメッセージをくださるお客様もいます。

デアの手掛けるリカラー修復は、きわめて精緻な専門技術です。

リカラーを施す職人は、まずはもともとのレザー衣類の色に合うよう絶妙な加減で染料(もしくは顔料)を調合し、そのレザー衣類にぴったりの色を作り出します。
この色調合は、リカラー作業の中でもかなり難易度の高い工程です。

リカラーは、もとの皮革の色と同じ色を使わなければ意味がありません。
キズやシミを目立たない状態、違和感のない状態にするには、少しも違わない「まったく同じ色」を上から塗りつけていく必要があるからです。

何十色という染料(もしくは顔料)を適量混ぜ合わせて、レザー衣類の色味とぴったり同じ色を作り出すことができるのは、ごく一部の腕のよい職人だけです。
そして、そのようにして作り出した色を用いて、エアブラシや極細の筆を駆使しながら、レザーについた細かなキズやシミも丁寧に修復していきます。

薄く何度か色を重ねて塗り付け、周囲となじませるようにキズやシミをリペアしていきます。
その仕上がりは、「まるでレザーの新品当時の美しさが再びよみがえったよう」と表現してくださるお客様もいらっしゃるほどです。

お気に入りのレザージャケット、ライダースジャケット、レザーコートなどの傷みや汚れが気になる場合は、そのまま着用せず、デアのお手入れを一度でもお試しいただきたいのです。

こまめに手入れを施したレザー衣類は、滑らかでしっとりとして、自分だけの一着のように持ち主によく馴染み、着心地すら違うものです。

デアのお手入れでは、高度な技術を備えた職人が、どのような工程にも一切手間暇を惜しまず、ひとつの汚れ・ひとつのキズにもじっくりと丁寧に向き合います。
皮革そのものを美しく、つややかによみがえらせるレザーケアは、デアの誇る最上級の技術なのです。

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