塩素系漂白剤で頑固なシミが真っ白に!塩素系漂白剤を洗濯に使いこなす方法

衣類や布製品のシミ抜きに酸素系漂白剤は使ったことがあるけど、塩素系漂白剤は使ったことがないという人もいるのではないでしょうか?
塩素系漂白剤は効果は抜群なのですが注意点も多いことから、家庭でできる超洗濯術・漂白部門の最終奥義だと思います。

ここでは塩素系漂白剤を使って、安全に頑固なシミを取り除く方法を実践してみます。

 

塩素系漂白剤が使える繊維はコレ

塩素系漂白剤は取り扱いが難しいと思われていますが、その理由のひとつが漂白できる繊維とできない繊維があるからではないでしょうか。
塩素系漂白剤が使えるものと使えないものはこちらです。

使える繊維 使えない繊維
・水洗い、家庭洗濯ができる白い繊維(綿、麻、ポリエステル、アクリル)
※色柄ものは×
・塩素系漂白剤使用不可の洗濯表示があるもの
・色物・柄物
・毛、絹、ナイロン、アセテート、ポリウレタン
・金属製の付属品(ファスナー、ボタン、ホック等の留具)がついたもの

これらの情報は衣類の見た目だけではわからないものもありますが、洗濯表示に記載されています。塩素系漂白剤を使う場合は必ず洗濯表示を確認してみてくださいね。

酸素系漂白剤と塩素系漂白剤の違いは、こちらの「漂白剤の種類と使い方。酸素系と塩素系はどう違うの?」をご覧になってみてください。

 

実践!塩素系漂白剤でシミ抜きしてみよう

実際に塩素系漂白剤を使ってシミ抜きをしてみましょう。

ステップ1:必ず洗濯表示を確認すること

塩素系漂白剤でも酸素系漂白剤でも、漂白剤を使う際は必ず洗濯表示を確認しましょう。
こちらは、今回塩素系漂白剤でシミ抜きをする敷きパッドの洗濯表示です。
洗濯表示
うすーくなっていますが、旧洗濯表示で塩素系漂白剤不可のマークがありますね。
※赤マルの部分が塩素系漂白剤不可を表しています。

メーカーは推奨していませんがこの敷きパッドは綿100%で作られているので、塩素系漂白剤が使える繊維になります。
自己責任でシミ抜きを試してみます。

こちらが塩素系漂白剤で落としたいシミです。汚くてすみません!
シミ
赤ワインをこぼしたことにしばらく気づかずに放置されていたものだと思います。
気が付いてからすぐに洗濯したのですが落とすことができませんでした。
何度洗濯しても残っているのでかなり頑固なシミだと思いますが、塩素系漂白剤の効果はどうでしょうか??

 

ステップ2:塩素系漂白剤をシミに塗布する

使用したのは、写真左の液体タイプのキッチン用塩素系漂白剤です。
今回はつけおきではなく直接塗ってシミ抜きをするので、衣類用塩素系漂白剤ではなくキッチンにあった塩素系漂白剤を使っています。
塩素系漂白剤

綿棒に塩素系漂白剤をとって、シミに塗っています。
ちょうどシミが2つあったので、まずは片方にだけ塗っています。
塩素系漂白剤でシミ抜き

どれくらい塗れば良いのかなーと思っているうちに、シミの色がどんどん薄くなってきましたよ。
塩素系漂白剤でシミ抜き
ホントに、みるみるうちにシミが抜けて、色が薄くなってきました。

漂白剤は温度を上げるとより効果を発揮するので、ドライヤーの風を当てる実験もしたかったのですが、そんな手間をかけるまでもなくシミがどんどん消えていきます。
塩素系漂白剤でシミ抜き
せっかく用意したので温風を当てていますが、使わなくても十分に落とせました。
どんどん色が消えていくので、温風を当てる暇もないくらいです。

 

ステップ3:しばらく放置してみます

塩素系漂白剤をぬって5分置いておきました。
塩素系漂白剤でシミ抜き
結果は一目瞭然ですね。
この後、シミ抜きしていない方にも塩素系漂白剤を塗布して5分放置しておきました。

 

ステップ4:洗濯します

シミが落ちたら水洗いして、いつも通りに洗濯をします。
この時に気をつけたいのが、酸素系漂白剤と混ぜないこと!
洗濯をする時に、洗剤と酸素系漂白剤を一緒に入れて洗濯機を回している人もいると思いますが、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤は絶対に一緒に使ってはいけません。
酸素系漂白剤は使わずに、洗濯洗剤で洗うようにしてくださいね。

 

ステップ5:シミをチェック!

こちらが洗い上がった敷きパッドです。
塩素系漂白剤でシミ抜き
どこにシミがあったっけ??と思うくらいさっぱりと落ちました。
生地の傷みや変色も見られないので、成功と言って良いと思います。

 

塩素系漂白剤を使ってみた感想

塩素系漂白剤を家庭洗濯で使う機会はあまりないと思いますが、使い方さえきちんとすればとても便利ということがわかりました。
ホントにみるみるうちにシミが消えてくるのでやりがいがありますし、思ったほど手間もかかりません。
今回行ったようなスポット的なシミ抜きであれば、わざわざ塩素系漂白剤を綿棒にとったりせずに、スプレータイプの塩素系漂白剤をシュッシュしておくだけでも落ちるかもしれませんね。

その一方で、やはり安易に使うのは危ないかもしれないとも感じます。
まず、匂いが強いので換気は必須です。
使えない繊維が多いことにもくれぐれも注意が必要です。
ウール、シルク、ナイロンなどには絶対に使えないので、洗濯表示が見えなくなっている場合は、塩素系漂白剤の使用は控えた方が良いと思います。

また、効果が出るのが早いところも良し悪しだと感じます。
素早く効果を発揮してくれるのはありがたいのですが、つけおき時間が長いほど繊維にダメージを与えてしまいますので、塗ったら目を離さずにシミが抜けたと思ったらすぐに水洗いして洗濯しましょう。
これらの注意点をしっかり守ることができて、時間に余裕がある時でしたら、塩素系漂白剤で安全にシミ抜きができると思います。

 

塩素系漂白剤の注意。Q&A

最後に、塩素系漂白剤の使い方について注意したいところ、よくある質問をQ&Aでまとめます。

衣類にキッチン用塩素系漂白剤も使えるの?

キッチン用ハイターの製品情報をチェックすると、「用途外のことには使わない」などの注意書きがありますで、キッチンハイターを衣類に使うのは推奨されないということになります。
「原液で使わないこと」とも書かれているので、今回のようなシミ抜きも本来の使い方ではないことになります。

ただ、キッチンハイターと衣類用ハイターの成分をチェックすると、キッチン用でも衣類に使っても良いのでは?と思えてきます。

キッチンハイターの成分 衣類用ハイターの成分
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)
界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)
水酸化ナトリウム(アルカリ剤)
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)
水酸化ナトリウム(アルカリ剤)

キッチン用ハイターには「界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)」が含まれていますね。
界面活性剤はキッチン洗剤や洗濯用の合成洗剤にも含まれている成分で、水と油を混ざりやすくして油汚れを落としやすくしてくれます。

メーカーが推奨していない以上は正しい使い方とは言えないので、ここでもおすすめはできませんが、仕組みを理解して自己責任で使用する分には構わないのでは?と思います。
不安なようなら使用を控えるようにしましょうね。

 

塩素系漂白剤の使い方に失敗したらどうなるの?

色柄ものの衣類にうっかり塩素系漂白剤がかかってしまったり、間違えて使ってしまうとどうなるかというと、その部分の色・柄が抜けてしまいます。

黒い服になぜかオレンジ色のシミが・・・という場合は、塩素系漂白剤がどこかで飛んでしまった可能性が高いです。
オレンジに染まったのではなく、黒色が脱色されてしまってだんだんとオレンジに見えてくるのです。放置時間が長くなるとオレンジから白に近くなってきます。

色が抜けてきてすぐであれば市販のカルキ抜きを使って中和する方法もあるのですが、これは超洗濯術の中でも難易度が高い技なので、また別の機会にご紹介できればと思います。
まずは誤って塩素系漂白剤をつけてしまわないように気をつけて、万が一がついてしまった衣類は、なるべく早く洗濯するようにしましょう。

 

塩素系漂白剤と酸素系漂白剤が混ざったらどうなるの?

塩素系漂白剤には「混ぜるな危険」のマークがありますが、塩素系漂白剤に酸素系漂白剤が混ざってしまうと毒性が非常に強いガスが発生して、最悪の場合は死亡事故につながってしまいます。
過去には実際にお風呂掃除で酸素系漂白剤と塩素系漂白剤を混ぜてしまったことによる死亡事故が起きています。

酸素系漂白剤を使った洗濯機で塩素系漂白剤を使ってシミ抜きをするという使い方なら構いませんが、両方の液体を混ぜるような使い方は絶対にやめてください。

また、ナチュラルクリーニング、ナチュラルお洗濯をしているご家庭ではクエン酸を使う機会も多いと思います。
クエン酸も強い酸なので、塩素系漂白剤と混ざると猛毒ガスが発生します。くれぐれもご注意くださいね。

 

繊維の黄ばみも塩素系漂白剤で白く戻すことができる?

経年劣化や紫外線などで、白い服の繊維そのものが黄ばんでくることもありますが、この繊維の黄ばみは塩素系漂白剤でも酸素系漂白剤でも落とすことはできません。

 

塩素系漂白剤を使ったら衣類がピンクになった!なぜ?

塩素系漂白剤で漂白したらTシャツの首回りがピンク色に染まってしまってびっくり!という経験をしたことがある人もいると思います。
塩素系漂白剤によって衣類がピンクに変色するのは、塩素系漂白剤が日焼け止めの成分に反応してしまったためです。
この場合は、変色した部分に洗濯洗剤をつけてもみ洗いをすれば落とすことができますので、試してみてくださいね。