今日はイタリアの人気ブランド「プラダ(PRADA)」のカナパ ファブリックハンドバッグのビフォーアフターをお届けします!
洗うだけでは直らない色褪せや汚れ、四つ角の擦り切れ修理もぜひ当店へご相談ください。
ロゴを残してキャンバス地のリカラー
プラダといえば、大ヒット映画「プラダを着た悪魔」を思い出します。
主人公はアン ハサウェイでしたが、ヴォーグ編集長演じるメリル ストリープの方が迫力があって目立っていたという印象でした。
さて映画の題名になる程プラダは魅力的なブランドなのですが、その中でも最近大人気なのがカナパ(CANAPA)です。
キャンバス地で作られているためカジュアルなシーンに持つのにもピッタリ!
マチが広いのでたくさん荷物が入り普段使いしている方が多くいるのでしょう。
クリーニングのデアにもこのカナパのハンドバッグがたくさん送られてきます。
ロゴを変化させない技術
カナパといえば、表面にPRADAのロゴが大きくプリントされているのが特徴ですよね。
今回はクリーニングとリカラー(色を塗って補修する作業)を施しましたが、当店ではこのプリント部分を変化させずにピンクの部分のみリカラーをしています。
黒ずみ・退色はリカラーで補色
底部分に多い黒ずみ
バッグ底部分縁の黒ずみは、どうしても使用しているうちに付いてしまいます。
使用年月が長ければ長い程、黒ずみは頑固な汚れとなって染みついていってしまうのです。
クリーニングだけでもある程度の黒ずみ汚れを落とすことは出来ますが、写真のように沈着してしまった汚れはクリーニングだけで落とすことが難しいのです。
そんな時にリカラー(色を塗って補修する作業)をして色を足してあげることで、汚れが目立たなくなります。
退色・色あせ
こちらのバッグは買った時は鮮やかなピンク色ですが、使用しているうちに染料が紫外線によって分解されて徐々に退色してきてしまうものです。
その退色してしまった色味もリカラーすることで鮮やかになりますので、新品のバッグを買ったとまではいかなくても「もう少しこのバッグを持とう」そう思えるくらいの仕上がりにはなっているのではないかと思います。
持ち手の修復
実は、こちらの事例では持ち手部分もピンクのお色を入れています。
生地が劣化をしている部分は色が入らないこともありますが、こちらのバッグの持ち手部分はキレイに色が入りました。
参考価格:クリーニング+リカラー 20,000円(2019年5月現在)
角が破れてしまったら
カナパは、荷物を気にせず入れることが出来る便利なバッグです。
そのため、毎日使って底の四つ角が破れてしまったという方がよくいらっしゃいます。
四つ角修理
カナパのハンドバッグは底が固く、構造上、生地の破れを内側に縫い込んで修理することが出来ません。
そこで、当店では主にバッグに合うレザーを使用して破れ部分を隠す方法で修理を行っています。
今回の修理はカナパのブラックでしたので、スムースレザーを使用しての修理を行いました。
レザーを使用することで、四つ角の強度も増してこれからもご使用いただけるような形状になっているのではないでしょうか。
修理方法は、バッグの状態によって個別に選定しています。
ご利用の際はぜひ一度ご相談ください。
※参考価格は【料金表】をご覧ください。
豆知識:バッグの汚れはおしぼりで拭かない
食事や飲み会の時、バッグにシミが付いてしまったら、思わず手近にあるおしぼりで拭いてしまうことはありませんか?
でもちょっと待って!
それは色落ちの原因になることがあるんです。

おしぼりは、規則によって塩素系漂白剤で消毒するように義務付けられています。
また、保管中に細菌が繁殖しないように、ある程度の漂白剤成分が残されています。
そのため、食事のシミなどがバッグに付いた時におしぼりで取ろうとすると、美しく色鮮やかなバッグの染料を落としてしまう危険性があります。
では汚れが付いた時の応急処置はどうすればよいのでしょうか。
とりあえず、ティッシュペーパーを濡らして、つまむようにしてしみを吸い取って下さい。
叩くとかえって繊維の奥に成分を押し込んでしまいます。
こすると、生地の風合いが変わってしまいますのでこすらないでくださいね。
残ってしまったしみは、長時間放置しておくと固着してしまいます。
なるべく早く、クリーニングのプロにご相談ください。